GビズIDの更新方法を徹底解説|有効期限の確認・更新手順・トラブル対処まで

GビズIDの更新方法を徹底解説|有効期限の確認・更新手順・トラブル対処まで

GビズIDには2026年(令和8年)7月9日から有効期限が設けられ、更新の手続きを行わないと補助金申請や社会保険の届出といった業務が止まってしまう可能性があります。

ここでは、有効期限の確認方法から更新の手順、放置した場合の影響までを分かりやすく解説します。

この記事のポイント

  • 【結論】GビズIDは2026年7月9日から有効期限が導入され、期限前の更新が必要になりました。
  • 有効期限は発行日(または2026年7月9日)から2年3か月です。
  • 期限切れになると、e-GovやJグランツへのログイン、補助金申請などが利用できなくなる可能性があります。
  • 更新はマイページから行えますが、審査に時間がかかる場合があるため、1か月程度の余裕を持って手続きを進めましょう。
  • 本記事では、有効期限の確認方法から更新手順、注意点まで分かりやすく解説します。
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GビズIDの有効期限とは?更新が必要な理由

GビズIDには2026年7月から有効期限が設けられ、期限が近づくと更新の手続きが必要になりました。ここでは、有効期限が導入された背景と、アカウント種別ごとの違いについて説明します。
▼GビズIDは主に補助金申請で必要となる情報です。中小企業向けの補助金はこちらの記事で紹介しています
【2026年版】中小企業向け補助金一覧|主要制度・対象・申請ポイントを解説

2026年7月9日に導入されたアカウント有効期限のしくみ

GビズIDでは2026年(令和8年)7月9日から、アカウントに有効期限が設定されるようになりました。このしくみが導入された背景には、法人情報や代表者情報を最新の状態に保ち、不正利用のリスクを減らして認証情報全体の信頼性を高める狙いがあります。
有効期限は、アカウントが発行された日を起点として2年3か月間です。2026年7月9日より前に発行されたアカウントについては、この導入日を起算日として扱うため、2028年10月ごろまでは利用を続けられる計算になります。
なお、更新の手続きが完了すると有効期限がリセットされ、更新完了の通知が届いた日を新たな起算日として、そこから再び2年3か月間利用できるようになります。更新は一度きりの作業ではなく、期限が近づくたびに繰り返し行う必要がある点を覚えておくとよいでしょう。

GビズIDプライム・メンバー・エントリーで異なる有効期限の設定

GビズIDには、プライム・メンバー・エントリーの計3種類のアカウントがありますが、有効期限が設定されるのはプライムとメンバーの2種類のみです。エントリーについては有効期限そのものが設定されておらず、更新の手続きも不要になっています。
一方で注意したいのは、プライムアカウントの有効期限が切れた場合の影響です。プライムはメンバーアカウントを管理する立場にあるため、プライムの期限が切れると、そこに紐づくメンバーアカウントの利用にも制限がかかります。総務や経理の担当者としてメンバーアカウントを使っている場合でも、まずは組織のプライムアカウントの有効期限を確認しておくことが欠かせません。
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自分のGビズIDの有効期限を確認する方法

有効期限がいつまでなのかは、GビズIDのマイページから誰でも確認できます。ここでは、確認手順とあわせて、期限が近づいた際の通知の仕組みについても説明します。
※以下、参考・引用:GビズIDアカウントの有効期限更新手順(図解)アカウントの有効期限(公式サイト)

GビズIDマイページでの確認手順

有効期限を確認するには、まずGビズIDのマイページにログインします。ログインの際は、ID・パスワードを入力したうえで、SMSによるワンタイムパスワード、またはGビズIDアプリによる認証のいずれかを行う必要があります。
ログイン後は、マイページ内のメニューから「有効期限の確認・更新」を選択します。この画面では、現在のアカウントの有効期限がいつまでかが表示されるほか、更新の手続きに進むためのボタンも用意されています。プライムアカウントとメンバーアカウントのどちらでログインしているかによって、表示される内容や次に進める手続きが異なる点にも注意しておくとよいでしょう。

有効期限が近づいた際のメール・ログイン画面での通知

有効期限が近づくと、登録されているメールアドレス宛に更新を促すお知らせが届くようになっています。マイページを毎回確認する手間をかけなくても、通知をきっかけに更新のタイミングを把握できる仕組みです。
これに加えて、e-GovやJグランツといった行政サービスにログインする際にも、画面上に有効期限が近づいている旨のお知らせが表示されます。日々の業務の中で行政サービスを利用する機会があれば、そのタイミングで期限を意識できるようになっています。

有効期限切れでもアカウント情報は削除されない点の補足

有効期限が切れてしまった場合でも、それまでに登録した法人情報や利用履歴といったアカウント情報が自動的に削除されるわけではありません。行政サービスへのログインなど一部の操作に制限がかかる一方で、アカウント自体はマイページ上に残り続けます。
そのため、有効期限が切れた後であっても、マイページから更新の手続きを行うこと自体は可能です。ただし、今後利用する予定がないアカウントについては、期限切れのまま放置するのではなく、退会の手続きを行っておくことが望ましいでしょう。使われていないアカウントを残したままにしておくと、情報管理やセキュリティの観点で好ましくない状態が続くことになります。
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GビズIDプライムの更新手続きの手順

GビズIDプライムの更新では、アカウントを新しく発行するときと同様に、法人代表者や個人事業主本人であることを確認する審査が行われます。ここでは、本人確認の考え方と、オンライン申請・書類申請それぞれの具体的な流れを説明します。

更新に必要な本人確認の方法

プライムアカウントの更新では、最初にアカウントを発行したときと同じように、あらためて審査が行われます。この審査では、申請している人物が法人の代表者、または個人事業主本人であることを確認する必要があります。
本人確認の方法としては、マイナンバーカードを使ったオンライン申請が基本の手続きとして位置づけられています。マイナンバーカードを利用できない場合には、後述する書類による申請という代替手段も用意されているため、状況に応じて選択することになります。

マイページからの更新手順(オンライン申請)

オンラインでGビズIDの有効期限更新を行う場合は、ウェブサイトにアクセスできるパソコンと、GビズIDアプリがインストールされたNFC対応スマートフォンが必要です。まずはパソコンでマイページにログインし、「有効期限の確認・更新」の画面から「有効期限を更新する」ボタンを押すところから始まります。

続いて「オンライン申請を開始する」を選択しましょう。

現在の登録情報を確認してから「次へ」に進むと、QRコードが表示されます。

このQRコードをGビズIDアプリで読み取ったうえで、アプリ内で暗証番号とパスワードを入力し、マイナンバーカードの読み取りを行います。読み取りが完了して申請内容を確認すると、そのまま審査の受付に進み、申請作業自体はここで完了です。

オンライン申請ができない場合の代替手続き(書類申請)

マイナンバーカードを使ったオンライン申請ができない場合は、「オンライン申請ができない方はこちら」から書類による申請に進むことができます。登録されている情報や申請内容を画面上で確認したあと、申請書をダウンロードする流れになります。
ダウンロードした申請書は印刷して必要事項を記入し、求められている添付書類とともにGビズID運用センターへ郵送します。この際、申請書に手書きでの修正を加えることはできず、いったん郵送した書類は返送されない点に注意が必要です。書類に不備があった場合は、あらためて最初から申請書を作成し直す必要があるため、記入内容や添付書類は郵送前によく確認しておくとよいでしょう。

GビズIDメンバーの更新手続き手順

メンバーアカウントの更新は、権限の種類によって申請の流れが異なるうえ、申請した内容を承認者が確認するという工程が加わります。ここでは、申請者側と承認者側それぞれの手続きを見ていきます。

申請者(メンバー本人)が行う更新申請の流れ

メンバーアカウントには、管理者権限を持たないメンバー、第一管理者、第二管理者という区分があり、それぞれ更新申請の手順が異なります。管理者権限を持たないメンバーの場合は、登録済みのメールアドレス宛に届く申請用のURLからアクセスし、そのまま更新の申請を行う流れになります。
一方、第一管理者や第二管理者といった管理者権限を持つメンバーの場合は、プライムアカウントの更新と同様に、画面に表示されるQRコードをGビズIDアプリで読み取り、マイナンバーカードを使った本人確認を行う必要があります。なお、メンバーアカウントの更新はいずれの権限であってもオンライン申請のみで対応する仕組みになっており、プライムのような書類による申請の手段は用意されていません。

承認者(プライム・第一管理者・第二管理者)が行う承認作業の流れ

メンバーからの更新申請は、そのまま自動で完了するわけではなく、権限を持つ承認者による確認を経る必要があります。管理者権限を持たないメンバーからの申請であれば、プライム、第一管理者、第二管理者のいずれかが承認者となります。
これに対して、第一管理者からの申請を承認できるのはプライムのみに限られており、第二管理者からの申請についてはプライムまたは第一管理者が承認者となります。承認する側は、マイページ内の「GビズIDメンバー管理」の画面から対象となるメンバーを検索し、申請内容を確認したうえで承認の操作を行います。組織内で複数のメンバーアカウントを管理している場合は、誰がどの立場で承認を行うのかをあらかじめ決めておくと、更新のたびに手続きが滞ることを防ぎやすくなります。

GビズIDの本人確認・アプリ操作でよくある注意点

更新の申請では、GビズIDアプリを使った本人確認やログイン時の認証方法など、操作面でつまずきやすい場面がいくつかあります。ここでは、実際の操作手順とあわせて、スケジュールを立てる際の考え方も説明します。

GビズIDアプリでのQRコード・マイナンバーカード読み取り手順

更新申請の画面には、途中でQRコードが表示されます。このQRコードをスマートフォンのGビズIDアプリで読み取ることで、パソコンでの申請とアプリでの本人確認がひも付けられるしくみです。
QRコードを読み取った後は、アプリ上で暗証番号とパスワードを入力し、続けてマイナンバーカードの読み取りを行います。この一連の操作は、プライムアカウントの更新だけでなく、管理者権限を持つメンバーが更新申請を行う場合にも共通して必要になるため、あらかじめマイナンバーカードとスマートフォンを手元に用意しておくと手続きがスムーズです。

認証方法(SMS・アプリ認証)の選択とログイン時の注意点

GビズIDのマイページにログインする際は、SMSによるワンタイムパスワード認証、またはアプリ認証のいずれかを選ぶ仕組みになっています。アプリ認証を設定していない場合は、選択肢としてSMS認証のボタンのみが表示され、実質的にSMS認証を使うことになります。
2026年3月27日からは、アプリ認証の手順にも変更が加わりました。これまではアプリ側で「はい」をタップするだけでログインできましたが、変更後は画面に表示される4桁の認証コードを、あらためてGビズIDアプリに入力する操作が必要です。このコードはログインごとに変わる一時的なものなので、メモを取って再利用することはできません。
どちらの認証方法を選ぶかによって、ログインまでにかかる手間や時間が変わってくるため、日常的にログインする機会が多い場合は、事前にアプリ認証の設定を済ませておくと操作がしやすくなります。

更新申請中に業務が止まらないようにするスケジュールの立て方

更新の申請では、本人確認を含む審査が行われるため、完了までに最大1か月ほどかかる場合があります。この期間はあくまで上限の目安であり、必ずしもすべての申請に1か月かかるわけではありませんが、混雑状況によっては前後する可能性があります。
そのため、有効期限が切れる前、余裕を持ったタイミングで更新の申請を始めておくことが望ましいでしょう。特に書類による申請を選ぶ場合は、審査期間に加えて印刷や郵送にかかる時間も見込む必要があるため、必要な時期の1か月前を目安に手続きを始めておくと、行政サービスへのログインができなくなるといった業務への影響を避けやすくなります。

GビズIDの更新を放置するとどうなる?補助金申請への影響

GビズIDの有効期限が切れた状態のまま放置すると、行政サービスの利用や社内でのアカウント管理にさまざまな支障が出てきます。ここでは、具体的にどのような影響が生じるのかを見ていきます。

行政サービス(e-Gov・Jグランツなど)へログインできなくなる

GビズIDの有効期限が切れると、そのIDを使ってe-GovやJグランツといった行政サービスへログインすることができなくなります。普段の業務でこれらのサービスにアクセスできなくなるため、社会保険の届出や補助金の申請といった手続きがそのタイミングで止まってしまうことになります。
ITツールの導入費用を支援するデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)でも、申請手続きにGビズIDが必要です。制度の対象や申請方法については「IT導入補助金とは?補助額・対象・申請方法を2026年版で解説」、最新の採択率や不採択になりやすい原因については「デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の採択率は?最新データと通過率を上げるコツを行政書士が解説」で詳しく紹介しています。
IT導入補助金とは?補助額・対象・申請方法を2026年版で解説、 デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の採択率は?最新データと通過率を上げるコツを行政書士が解説
とくにJグランツを通じて補助金の申請を進めている場合、申請の締め切りが迫っている中でログインができなくなると、必要な入力や書類の提出が間に合わなくなるおそれがあります。補助金の申請を控えている時期であればあるほど、有効期限を早めに確認しておくことの重要性が高まります。
これから補助金の申請を検討している方は、2026年に利用できる中小企業向け補助金もあわせて確認しておきましょう。

委任・受任申請や管理者権限付与ができなくなる

有効期限が切れると、行政サービスへのログインだけでなく、GビズID自体の管理機能にも制限がかかります。具体的には、新たなメンバーアカウントを作成することができなくなります。
さらに、他者に手続きを委任したり、逆に委任を受けたりする申請、そして第一管理者や第二管理者といった管理者権限を付与する申請も行えなくなります。組織内で担当者の入れ替わりがあった際に、権限の引き継ぎがスムーズにできなくなる点は、実務上の影響として見落としやすい部分です。

不要なアカウントを放置した場合のリスク

有効期限が切れたとしても、それまでに登録した法人情報や利用履歴といったアカウント情報は自動的に削除されるわけではありません。アカウント自体はマイページ上に残り続けるため、削除されないことをそのまま安心材料と捉えてしまうケースもあります。
しかし、今後利用する予定のないアカウントを期限切れのまま放置しておくと、法人情報や本人確認に関わる情報が管理されない状態で残り続けることになり、情報管理やセキュリティの観点からは望ましくありません。
担当者の退職や組織再編などで使われなくなったアカウントがある場合は、マイページから退会の手続きを行い、不要なアカウントを整理しておくことが望ましいでしょう。

まとめ

GビズIDの有効期限は、アカウントの発行日または2026年7月9日を起算日として2年3か月間と定められており、プライム・メンバーそれぞれで更新の手順や本人確認の方法が異なります。マイページからの確認を習慣づけ、有効期限が近づいた際の通知を見落とさないようにすることが、行政サービスへのログイン制限や補助金申請の停止といった事態を避けるため欠かせません。
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この記事の執筆・監修者

氏名:遠藤 秋乃
行政書士・司法書士資格保有

経歴:

大学卒業後、不動産会社で4年・メガバンクの融資部門での勤務2年を経る。

2015年~2016年にかけて、司法書士試験・行政書士試験に合格。知識を活かしてさまざまな分野の相談に200件以上対応。

入管手続き、相続、企業法務、事業承継などさまざまな分野について最新事例の調査・研究を進め、行政書士資格保有者の立場から、読者に良質な情報をお届けしています。