車検証の再発行はどうやる?手続きと元の車検証の取扱いを徹底解説

車検証の再発行はどうやる?手続きと元の車検証の取扱いを徹底解説

車検証をなくしたり、汚損・破損したときは、車の種類に対応する窓口で再発行申請しましょう。申請書と本人確認書類があれば、手数料は0円〜450円で即日交付されます。

ここでは、普通車・軽自動車だけでなくバイクなど二輪車の車検証の再発行について、申請窓口や必要書類だけでなく元の車検証の取扱いに関する注意点を解説します。

この記事のポイント

  • 車検証を紛失・汚損した場合は、車の種類に応じた窓口で再交付申請を行います。
  • 普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会、原付は市区町村役場が主な窓口です。
  • 2026年4月以降、普通車・軽自動車などの車検証再交付手数料は原則450円です。
  • 書類に不備がなければ、車検証は窓口で即日再発行されるケースが一般的です。
  • 平日に窓口へ行けない場合や、名義変更・廃車なども同時に進める場合は行政書士への依頼も選択肢です。

車検証をなくした・汚したときはどうする?

車検証をなくしたり、文字が読めないほど濡れたり破れたりすると、そのままでは車検や名義変更などの手続きが進められません。

車検証を紛失・汚損するとどうなる?

車検証は、自動車が正式に登録されていることを証明する重要な書類です。道路運送車両法では、運転中は原則として車検証を車に備え付けておく義務が課せられています、携帯していない状態で運転すると、違反として扱われるおそれがあります。うっかり紛失した場合でも「まあいいか」と運転し続けるのは避けましょう。
また、車検証がないと多くの手続きが止まります。たとえば、車検の更新、名義変更や住所変更、抹消登録(廃車手続き)などでは、車検証の提示が前提になっていることがほとんどです。任意保険の加入や更新、中古車として売却するときも、車検証が手元になければ手続きが保留になってしまいます。

手続きするときは「再交付」と「移転登録」の違いに要注意

車検証の手続きには似た言葉が多く登場するため、意味の違いを押さえておくと混乱しにくくなります。誤った手続きで時間を無駄にしないよう、ここで手続きの名称を正しく理解しておきましょう。
■再交付(記載内容を変えずに新しく車検証を交付してもらう)
……車検証の記載内容は変えずに、紛失・盗難・汚損などの理由で同じ内容の車検証をもう一度発行してもらう手続きです。つまり、中身は同じで新しい紙(もしくは電子車検証としての情報)に置き換えるイメージになります。
■移転登録(記載内容を変えて新しく車検証を交付してもらう)
……車を売ったり譲渡したりして、所有者や使用者が変わるときの手続きです。車検証の内容自体が変わるため、必要書類や審査の内容も再交付とは別物です。住所や使用の本拠の位置が変わったときに行う「変更登録」も同様に、車検証の内容を書き換えるための手続きと考えてください。

車検証の再発行はいつまでに行うべきか

車検証の紛失や汚損に気づいたら、できるだけ早く再交付に動くことをおすすめします。理由の一つは、車検証が手元にない期間に運転すると携帯義務違反に問われる可能性があるためです。通勤や送迎で毎日使う車であれば、なおさら早めに手続きを進めた方が安心です。
自動車などに乗る予定がなくても、
  • 近いうちに車検の更新を控えている
  • 名義変更や住所変更の予定がある
  • 中古車として売却したい
  • 任意保険を切り替えたい
以上のような場面では、車検証を必要とします。車検や売却などの予定がある場合も、予定に間に合うスケジュールで車検証の再発行を進めなくてはなりません。

再発行された車検証は原則として即日もらえる

車検証の再発行は、原則必要な書類が揃っていて内容に問題がなければ、基本的にはその日のうちに新しい車検証を受け取れます。朝から昼過ぎまでに窓口で申請すれば、その日のうちに新しい車検証を受け取れるケースが一般的です。

【種類別の方法がひと目でわかる】車検証の再発行のための手続きと費用

車検証の再発行手続きは、車の種類によって異なります。共通するのは、車の種類(普通車、軽自動車、バイク・二輪車)に応じた窓口で、本人確認書類などとともに申請書を提出することで再発行できる点です。
ここで、車の種類ごとの手続き方法のポイントを表で整理します。
車の種類申請する場所再交付までの期間再交付手数料
(令和8年4月1日以降)
普通車使用の本拠を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所書類に不備がなければ原則即日交付450円
軽自動車使用の本拠を管轄する軽自動車検査協会の各事務所書類が揃っていれば多くが即日交付450円
バイク・二輪車小型二輪:運輸支局等
軽二輪:軽自動車検査協会
原付:市区町村役場など
多くのケースで即日交付450円
※原付の標識交付証明書の再交付は無料
 
なお、自動車の手続きに必要となる法定手数料は2026年(令和8年)4月1日以降値上げが実施されています。これに伴い、車検証の再交付の場合も手数料の引き上げが行われました。
車検時に必要な費用(印紙代)について、普通車・軽自動車・バイク別の最新料金を確認したい方は、関連記事【2026年4月】車検の印紙代はいくら?値上げ後の最新料金一覧(普通車・軽・バイク・OSS対応)」もあわせてご確認ください。

普通車の車検証を再発行する方法

普通車の車検証をなくしたり汚してしまったときは、運輸支局や自動車検査登録事務所で再交付の申請を行います。基本は平日の窓口で、申請書と本人確認書類などを揃えて提出し、登録手数料を納付すれば、その日のうちに新しい車検証を受け取れる流れです。
※参考:自動車検査証再交付(自動車検査登録総合ポータルサイト)

普通車の車検証再発行を申請できる場所

申請窓口は、使用の本拠の位置を管轄する運輸支局または自動車検査登録事務所(リンク)です。「使用の本拠」とは、主にその車を保管している住所(自宅や会社など)を指します。ナンバープレートの地名と、実際の使用の本拠地が異なるケースもあり得ますが、基本的には「車庫証明を取った住所」をイメージすると分かりやすいです。
どの運輸支局が自分の車を管轄しているかは、国土交通省や各運輸局の公式サイト(リンク)で一覧が公開されています。開庁日や受付時間は地域によって多少異なりますが、平日の午前・午後に分かれた時間帯での受付が一般的です。

車検証再発行の必要書類(普通車)

普通車の車検証を再発行するときの必要書類は、申請書をはじめとする下記一式です。
  • 自動車検査証再交付申請書
  • 使用者の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなどの原本)
  • あれば元の車検証(汚損・破損による再交付の場合)
  • 所定の手数料印紙を貼付した手数料納付書
  • 委任状+代理人の本人確認書類の原本(代理人による申請の場合)
申請書には、ナンバー・車台番号・使用者情報・再交付の理由などを記入します。盗難が疑われる場合は、申請書の理由欄にその旨を記載し、可能であれば警察への届出番号も控えておくと説明しやすくなります。

代理人が申請する場合は委任状を用意する

平日に運輸支局へ行く時間が取れない方は、家族やディーラー、行政書士などに再交付の申請を代わりにしてもらうこともできます。この場合は「代理人申請」となり、使用者本人から代理人に権限を委ねるための委任状が必要です。
委任状には、使用者の氏名・住所・連絡先、車両のナンバーや車台番号などの情報、そして「車検証再交付申請を委任する」旨を明記しなくてはなりません。一般的には使用者本人の署名と押印が求められますので、書き忘れがないよう注意してください。様式は運輸支局で配布されているものを使うとスムーズです。

軽自動車の車検証を再発行する方法

軽自動車の車検証を再発行したい場合は、運輸支局ではなく軽自動車検査協会が窓口になります。必要書類は普通車の場合と似ていますが「申請依頼書」など軽自動車特有の書類が登場するほか、代理人申請の取り扱いも少し異なります。
※参考:自動車検査証(車検証)の再交付(軽自動車検査協会)

車検証再発行の必要書類(軽自動車)

軽自動車の車検証を再発行するときの必要書類は、申請書をはじめとする下記一式です。
  • 自動車検査証再交付申請書
  • 使用者の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなどの原本)
  • あれば元の車検証(汚損・破損による再交付の場合)
  • 申請依頼書+代理人の本人確認書類の原本(代理人による申請の場合)

軽自動車の車検証再発行を申請できる場所

軽自動車の場合、再交付の窓口は使用の本拠を管轄する軽自動車検査協会の事務所です。自分の車をどの事務所が担当しているかは、軽自動車検査協会の公式サイトにある管轄一覧(リンク)から確認できます。
受付時間は、多くの事務所で平日の午前・午後に分かれており、即日交付を受けたい場合は午前中など余裕のある時間帯に行くのがおすすめです。書類が揃っていて、不備がなければ、その日のうちに新しい車検証を受け取れる運用が一般的です。

代理人が申請する場合は申請依頼書を用意する

軽自動車で使用者本人が事務所に行けない場合、家族やディーラー、行政書士などが代わりに申請することができます。この場合に必要となるのが「申請依頼書」です。申請依頼書は、使用者が代理人に対して再交付申請を依頼することを示す書類で、軽自動車検査協会の様式に沿って作成します。
申請依頼書には、使用者の氏名・住所・連絡先、車両番号などの情報とともに「車検証再交付申請を依頼する」旨を記入し、使用者本人が署名・押印します。訂正がある場合の書き直し方なども決まっているため、協会が案内している記入例に従って慎重に記入することが大切です。

バイク・二輪車の車検証再発行

バイク・二輪車の場合、小型二輪・軽二輪・原付といった排気量や車両区分によって、車検証に相当する書類の名称だけでなく、再交付の申請先も変わります。車検証再発行の手続きに進む前に、自分のバイクがどの区分に当たるのかを確認しておきましょう。
※参考:軽二輪の軽自動車届出済証の再交付(自動車検査登録総合ポータルサイト)原動機付自転車・小型特殊自動車・ミニカーについて標識交付証明書や廃車申告受付書の再発行手続きについて教えてください(渋谷マイポータル)

バイクの車両区分・車検証再発行の申請先

バイクなどの車両区分は3つあり、車検証およびその再発行の取扱いは下の表のとおりです。申請するときは、窓口を間違えないよう注意しましょう。
区分・排気量車両区分車検証に相当する書類手続き窓口・申請先
125cc以下原動機付自転車標識交付証明書使用の本拠を管轄する市区町村役場
126cc〜250cc軽二輪自動車軽二輪届出済証または届出済証使用の本拠を管轄する運輸支局または軽自動車検査協会
251cc以上小型二輪自動車自動車検査証(いわゆる車検証)使用の本拠を管轄する運輸支局・自動車検査登録事務所

車検証再発行の必要書類(車両区分別)

バイク・二輪車の再発行でも、基本的な考え方は四輪と同じです。ここでは、区分ごとに代表的な必要書類をまとめます。

原付一種・二種(125cc以下/原動機付自転車)

原付の場合は、市区町村が交付した「標識交付証明書」を再発行してもらいます。具体的な書類名や様式は自治体ごとに多少異なりますが、一般的には次のような書類が必要です。
  • 標識交付証明書再交付申請書(市区町村指定の様式)
  • 使用者(または所有者)の本人確認書類(運転免許証など)
  • ナンバープレートの番号など、車両を特定できる情報
  • 汚損・破損の場合は元の標識交付証明書(可能な範囲で)
原付については、国の共通様式ではなく各市区町村ごとのルールになるため、「標識交付証明書」「再交付申請」の名称で自治体サイトを確認するか、窓口で案内を受けるのが確実です。

軽二輪(126cc〜250cc)

軽二輪では、運輸支局や軽自動車検査協会に届出を行った際に交付された「届出済証」などが再交付の対象になります。再交付時に一般的に必要とされる書類は、次のとおりです。
  • 軽二輪届出済証(または届出済証)再交付申請書
  • 使用者の本人確認書類の原本(運転免許証など)
  • あれば元の届出済証(汚損・破損による再交付の場合)
  • 所定の手数料印紙を貼付した手数料納付書
  • 申請依頼書+代理人の本人確認書類の原本(代理人による申請の場合)

小型二輪(251cc以上)

小型二輪は車検対象であり、四輪と同じ「自動車検査証」が発行されています。そのため、再交付の必要書類も普通車とほぼ同じです。
  • 自動車検査証再交付申請書
  • 使用者の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなどの原本)
  • あれば元の車検証(汚損・破損による再交付の場合)
  • 所定の手数料印紙を貼付した手数料納付書
  • 委任状+代理人の本人確認書類の原本(代理人による申請の場合)

【ケース別】再発行前の車検証ケース別の注意点

同じ「車検証をなくした・使えなくなった」という状況でも、原因が紛失なのか、盗難の疑いがあるのか、単なる汚損・破損なのかによって、取るべき対応は少しずつ変わります。再交付の申請自体はどのケースでも可能ですが、その前に確認しておくべきポイントを押さえておきましょう。

元の車検証に盗難の疑いがあるときの注意点

車検証をどこかに置き忘れたというより「盗まれた可能性が高い」と感じられる場合は、警察に盗難届を出しておきましょう。盗難届を出すことで、万が一その車検証を使った不正な売買や登録が行われた場合にも、後の説明がしやすくなります。
届出を行った際の受理番号や届出日などは、メモして控えておき、再交付申請時に説明できるようにしておくと良いでしょう。必要に応じて、加入している任意保険会社や、車を購入した販売店・ディーラーなどにも連絡しておくと、万が一のときの対応がスムーズです。
重要なのは、再交付の申請書の理由欄の書き方です。盗難に遭ったこと・警察に届出済みであること」をわかる範囲で明記し、窓口で状況を説明しなければなりません。

元の車検証を汚損・破損したときの注意点

車検証を濡らしてしまったり、長年の使用で折れ目から破れてしまったりして、読みづらくなってしまうこともあります。このような汚損・破損の場合は、完全に読めない状態であっても、可能な限りその車検証を持参して窓口に提示しなくてはなりません。
なお、自分でセロハンテープを貼ったり、ノリで貼り合わせたりして補修しようとするのは控えるべきです。インクがにじんだり光の反射で読みにくくなったりして、かえって判読が難しくなることがあります。応急処置をする前に、まずは現状のまま保管し、再交付の手続きで提示した方が無難です。

車検証の再発行でよくある質問

車検証の再発行は「どのくらい時間がかかるのか」「車検や名義変更に間に合うのか」「ローン・リース車はどう扱えばいいのか」など、多くの人が同じポイントで不安を感じやすい手続きです。
ここでは、よくある疑問に答えます。

Q. 再発行にかかる日数は?即日でもらえる?

A. 普通車・軽自動車ともに、必要書類が揃っていて記入漏れがなければ、運輸支局や軽自動車検査協会の窓口で申請した日のあいだに交付されます。
午前・午後の受付締切を過ぎると当日中の交付が難しくなったり、混雑や書類不備で待ち時間や日数が延びることもあるため、即日受け取りを確実にしたい場合は早めの時間帯に来庁しましょう。

Q. 車検証がない状態で車検や名義変更はできる?

A. 車検の更新(継続検査)や名義変更は、車検証がない状態だと手続きできません。そのため、車検証の再交付を済ませてから本来の手続きに進む流れになります。

Q. ローン返済中の車やリース車でも自分で再発行できる?

A. 車検証の再発行を申請するのは「車の使用者」です。ローンが残っている車は、使用者として購入者が登録されており、完済後の車と同じく乗っている人自身で再発行申請が可能です。
一方、リース車では契約する会社を通じて手続きする扱いとなるのが一般的です。自分で申請してよいか迷うときはまずローン会社・ディーラー・リース会社に確認しましょう。

Q. 再発行したあと、見つかった元の車検証はどうすればいい?

A. 新しい車検証が再交付された時点で、それ以前の車検証は原則として無効です。後から元の車検証が見つかっても新旧を併用して使うと手続き上の混乱やトラブルにつながるおそれがあるため、見つかった旧車検証は第三者に悪用されないよう裁断して読めない状態にして廃棄するか、運輸支局や軽自動車検査協会の窓口に持参しましょう。

Q. 再発行した後の車検証の様式が違うけど、どうすればいい?

A. 再交付のタイミングによっては従来の紙の車検証からICタグ付きの電子車検証へ切り替わることがあり、見た目やサイズが変わるため戸惑うこともありますが、住所や車台番号、所有者・使用者といった登録内容が正しく記録されていれば手続き上の支障はありません。電子車検証の券面にない情報は、NFC対応のスマートフォンと専用アプリがあれば読み取れます。見方やアプリでの確認方法を知りたい方は、関連記事電子車検証で一部の手続きがオンラインでできる!新しい車検証の特徴とメリットを解説を参考にしてください。

まとめ

車検証を紛失・汚損してしまっても、窓口で申請すれば即日再発行してもらえます。まず自分の車やバイクの区分を確認し、使用の本拠を管轄する運輸支局・軽自動車検査協会・市区町村役場のどこへ行くべきかを整理したうえで、再交付申請書や本人確認書類、手数料を漏れなく準備しましょう。
車検証の紛失や破損に気づくタイミングは、譲渡を控えていたり、事故などの特別な状況にあったりすることが少なくありません。先々の手続きに備え、再発行から行政書士に相談すると安心です。自動車関連の手続きに詳しい行政書士は、国内最大級の検索サイト「申請Navi」で探してみて下さい。

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この記事の執筆・監修者

氏名:遠藤 秋乃
行政書士・司法書士資格保有

経歴:

大学卒業後、不動産会社で4年・メガバンクの融資部門での勤務2年を経る。

2015年~2016年にかけて、司法書士試験・行政書士試験に合格。知識を活かしてさまざまな分野の相談に200件以上対応。

入管手続き、相続、企業法務、事業承継などさまざまな分野について最新事例の調査・研究を進め、行政書士資格保有者の立場から、読者に良質な情報をお届けしています。